髪や頭皮の健康を意識して、「湯シャン」(シャンプー剤を使わずお湯のみで髪を洗う方法)を取り入れる方が増えています。しかし、湯シャンがすべての人に適しているわけではありません。
乾燥やかゆみの予防に役立つ一方で、汚れが落ちにくい、においが気になるといった声もあります。
今回は、湯シャンの向き不向きや、正しい取り入れ方をご紹介します。
湯シャンに向く人・向かない人の違いとは?

判断のカギは「皮脂量」
湯シャンの適性は、頭皮や顔周りの皮脂量を目安に確認できます。
まずはおでこや鼻まわり、頭皮を軽く触って、皮脂の分泌状態をチェックしてみましょう。
- 乾燥・フケ・かゆみ → 皮脂分泌が少ないタイプ
- ベタつき・テカリ・脂っぽさ → 皮脂分泌が多いタイプ
皮脂が少ない方は湯シャン向き
皮脂が少ない方は、シャンプーの洗浄で乾燥やトラブルを招きがちです。湯シャンを段階的に取り入れることで、頭皮に必要な皮脂が適度に残り、乾燥を防ぎやすくなると考えられます。
最初は数日に1回から湯シャンの日を設け、少しずつ頭皮の状態を見ながら移行していきましょう。
皮脂が多い方は要注意
皮脂量が多い方が湯シャンを続けると、毛穴に皮脂や汚れが詰まり、頭皮環境を悪化させるリスクがあります。
その結果、においやかゆみ、抜け毛や薄毛などのトラブルにつながることも。
皮脂が多いと感じる方は、無理に湯シャンへ切り替えず、頭皮にやさしいアミノ酸系シャンプーを使って適切に洗浄しましょう。
また、皮脂の過剰分泌には食生活や睡眠、ストレスなども影響しています。
まずは生活習慣全体を見直すことも大切です。
湯シャンを効果的に続けるための正しい方法
湯シャンを取り入れる際には、正しい手順を守ることで、頭皮環境の安定が期待できます。
基本のステップを押さえて、無理なく習慣にしていきましょう。
湯シャンの正しいやり方
- ブラッシングを行う: シャワー前に乾いた髪をブラッシングして、髪の表面や頭皮についた汚れを浮かせます。
- 38℃前後のぬるま湯を使用する: 熱すぎるお湯は頭皮の皮脂を落としすぎてしまうため、ぬるめのお湯をたっぷり使用しましょう。
- 5分以上すすぐ: シャワーを頭皮に当て、マッサージするようにしながら汚れを落とします。
特に髪の長い方は、地肌までしっかりシャワーを届かせる意識を持ちましょう。 - 違和感があれば中止: 湯シャンを始めた後、におい、かゆみ、フケの増加など違和感を感じたら、頻度を調整するか、無理せずやさしいシャンプーに切り替える柔軟な対応を。
湯シャンが合わないと感じたら
湯シャンだけにこだわる必要はありません。
頭皮のコンディションに合わせて、シャンプーと湯シャンをバランスよく取り入れる方法も効果的です。
大切なのは「自分にとって最適なケア方法」を見つけること。
頭皮環境に合わせて、柔軟に対応していきましょう。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、また次回もお楽しみに。