ゴマは、古くから健康志向の高い食生活を支える存在として親しまれてきました。
その小さな粒の中には、体をサポートするさまざまな栄養素がバランスよく含まれています。
今回はゴマの栄養と効果的な食べ方をご紹介いたします。
代表的な栄養成分

- 良質な脂質(リノール酸・オレイン酸などの必須脂肪酸)
- タンパク質
- 食物繊維
- ビタミン(特にビタミンE)
- ミネラル(カルシウム、マグネシウム、鉄など)
特に注目すべきは、脂質の半分以上を占める必須脂肪酸。
体内で合成できないため、日々の食事から取り入れる必要があります。
さらに、ゴマには「ゴマリグナン」という特徴的な成分も含まれています。
これは、セサミンをはじめとする複数の成分を指し、ビタミンEとともに健康維持をサポートする働きが期待されています。
ゴマの栄養を逃さず摂取するには?
ゴマはそのままでは硬い殻に包まれており、栄養が吸収されにくい特徴があります。
効果的な摂り方
- 食べる直前にすり潰す: すりゴマにすることで殻が破れ、栄養素が体内に届きやすくなります。ただし、市販のすりゴマは保存中に酸化が進んでしまうことがあるため、「食べる直前」にすり潰すのが理想的です。
- ひねりゴマでもOK: すり鉢がない場合でも、指で軽くひねって殻を壊すだけで吸収率は向上します。毎日の習慣に取り入れやすい工夫です。このひと手間によって、ゴマに含まれる良質な脂質やビタミン、ゴマリグナンなどの成分を無駄なく活かすことができます。
「体に良い」だけではなく正しい知識で活かす
近年では、「この食材は○○に良い」といった情報があふれています。
しかし、本当に役立てるためには、その成分の特性や取り入れ方まで理解することが重要です。
たとえば、ビタミンCは加熱によって壊れやすい性質があり、「ビタミンCが豊富な野菜を摂る」と言っても、加熱調理で失われてしまう場合もあります。
ゴマも同じで、ただかけるだけではもったいないのです。
正しい知識を持ち、効果的に取り入れることで、初めて食材本来の力を引き出すことができます。
栄養の「なぜ」「どうやって」を意識して食生活に取り入れることが、賢い健康習慣につながります。
紫外線が気になる季節に、ゴマ習慣を取り入れよう
これから紫外線が増える季節、外側からのケアだけでなく内側からのサポートも大切です。
ゴマは、抗酸化成分であるビタミンEやゴマリグナンを含み、紫外線ダメージに立ち向かう体作りをサポートするとされています。
手軽に取り入れる工夫
- サラダにすりたてのゴマをトッピング
- スープや和え物にひとさじ加える
- ごはんに混ぜる
すりたてゴマで内側から健やかに
毎日のちょっとした工夫で、ゴマの栄養を無理なく摂取することができます。
すりたてゴマの香ばしさも楽しみながら、体の内側から紫外線対策を始めてみましょう。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、また次回もお楽しみに♪