体調管理を考える上で、平熱を把握することはとても重要です。
近年では検温の機会が増えたことで、平熱を意識する人も多いかもしれません。
しかし、正確な平熱の測定方法を知り、低体温のリスクにしっかりと備えることが大切です。
今回は、正しい平熱の知識と、体温をサポートするために役立つ筋力トレーニングについてご紹介します。
正しい平熱とは?知っておきたい測定方法

平熱の基準と変動の仕組み
平熱とは、健康な状態で安静時に測定した体温を指します。
日本人の平均的な平熱は、36.89度±0.34度といわれています。
体温は1日の中で変動し、朝方4時ごろが最も低く、夕方にかけて高くなる傾向があります。
食事後や入浴後、運動後は体温が一時的に上昇するため、測定するタイミングにも注意が必要です。
平熱を正しく測定するためのポイント
- 起床時・午前・午後・夜の1日4回、同じ部位・同じ体温計で測定する
- 測定前に食事・運動・入浴を避け、30分以上の間隔をあける
- 忙しい場合は、起床時と夜の2回測定でも十分
- 数日間にわたり測定し、自身の体温リズムを把握する
また、体温計の種類によっても測定結果に差が出るため、脇用・口腔用・耳式などの特徴も理解して選ぶとよいでしょう。
低体温がもたらす体への影響
体温が35度台の場合、体にさまざまな影響が現れる可能性があります。
- 免疫機能の低下により、体調を崩しやすくなるリスク
- 内臓機能の低下による消化不良や便通の乱れ
- 血行不良による冷え性、睡眠の質低下
- 疲労回復が遅れ、慢性的な疲労感につながる
これらの症状が積み重なることで、活動意欲の低下や生活の質の低下にもつながりかねません。日常生活の中で体温維持に取り組むことが大切です。
平熱をサポートするために!下半身トレーニングのすすめ
体温と筋肉量の深い関係
体温の約40%以上は筋肉によって作られているといわれています。
特に下半身には、全身の60〜70%の筋肉が集まっています。
運動量が減少すると筋肉量が低下し、結果的に熱産生能力も低下する可能性があるため、意識的に筋肉を動かすことが重要です。
効率よく取り組めるスクワット習慣
下半身の筋力を高めるためには、日常生活にスクワットを取り入れるのがおすすめです。
特に、食後30分を目安に運動を行うと、血糖値の上昇を抑える働きも期待できると考えられています。
スクワットの正しいやり方
1.肩幅よりやや広く足を開き、つま先を軽く外側に向ける
2.背筋を伸ばしたまま、腰を後ろに突き出すイメージでゆっくりしゃがむ
3.膝が90度程度に曲がったら、ゆっくりと立ち上がる
4.この動作を繰り返す
スクワットを効果的に行うポイント
- 膝がつま先より前に出ないように注意
- お尻を膝の高さかそれ以上に下げる
- 背中を丸めず、胸をしっかり起こす
- かかとを床にしっかりつける
- 呼吸を止めず、しゃがむ時に吸い、立ち上がる時に吐く
習慣化して、筋力アップへ!
まずは朝晩それぞれ5回からスタートし、無理のないペースで1週間ごとに5回ずつ増やしていきましょう。
最終的に朝晩20回ずつを目標に続けていくと、筋力アップと平熱維持に役立つでしょう。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、また次回もお楽しみに♪