ヘナショックとは?髪がきしむ理由とごわつき対策を徹底解説

ヘナは「自然由来で髪にやさしい」といわれ、白髪染めや頭皮ケアに取り入れる方が増えています。
しかし実際に使用してみると、「髪がごわついた」「指通りが悪くなった」などの違和感を覚える人も少なくありません。
このような状態は「ヘナショック」と呼ばれ、ヘナに含まれる成分が髪に働きかけた結果、髪の本来の状態が露出したことによる一時的な現象とされています。
今回は、ヘナショックの原因と対処法、そしてヘナと上手につき合うためのポイントを詳しくご紹介します。

ヘナってどんなもの?植物の力で染める自然派ケア

ヘナは、インドや中東、北アフリカなどの熱帯地域に自生する植物「シコウカ(指甲花)」の葉を乾燥・粉砕したものです。
この植物に含まれるローソンという色素が髪に絡みつくことで、自然な茶褐色に発色します。
一般的なヘアカラー剤とは異なり、髪のキューティクルを開いて内部に薬剤を入れるのではなく、表面から染めるため、比較的低刺激で取り入れやすいのが特徴です。

ヘナの種類

  • ナチュラルヘナ(天然成分100%)
    純粋な植物のみを使ったタイプ。一般的に頭皮や髪にやさしいとされる。
  • ケミカルヘナ
    酸化染料などの化学成分が加えられており、発色が安定している反面、刺激を感じることもある。

購入時は成分表示をよく確認し、自分に合ったタイプを選ぶことが大切です。

ヘナショックとは?なぜ髪がきしむのか

ヘナ染め後に髪が「きしむ」「ごわつく」「まとまらない」といった状態になることがあります。
この現象は「ヘナショック」と呼ばれ、以下のような理由で起こると考えられています。

主な原因

  • ダメージを受けた髪にヘナを使用した場合
    パーマ・カラー・縮毛矯正などでキューティクルが損傷している髪は、水分保持力が低下しています。
    そこにヘナを使うと、コーティング成分が落ち、髪のダメージがあらわになりやすくなります。
  • 髪の表面にコーティングが残っていた場合
    市販のトリートメントや整髪料には、シリコンなどの被膜成分が含まれています。
    ヘナはこれらの成分を除去する働きがあるため、見た目のツヤや手触りの良さが一時的に失われ、「傷んだように見える」ことがあります。
  • 初めて使用したときの環境・条件
    髪の状態、洗髪頻度、水質、染める前の準備などによって、仕上がりに差が出ることもあります。

ヘナショックの正体=「髪の本来の状態」

ヘナショックは、ヘナが髪を傷めたわけではなく、今までコーティングや整髪料によって隠れていた本当の髪の状態が見えているだけとも言えます。
見た目のツヤがなくなった、手触りが悪くなったと感じるのは、髪にダメージが蓄積していた証拠かもしれません。
これをきっかけに、髪の健康状態を見直す機会とするのもよいでしょう。

ヘナショックが起きたときの対処法

保湿ケアを重視する

ごわつきが気になる場合は、染めた後に天然由来のオイルやトリートメントで保湿してみましょう。
ヘナ染めのあとは乾燥しやすくなるため、水分と油分のバランスを整えることが大切です。

回数を重ねて慣らしていく

初回に違和感があっても、数回使用するうちに髪の質感が落ち着いてきたというケースも多く見られます。
まずは2~3週間ごとのペースで様子を見ながら継続してみましょう。

毛先だけ・部分的に試す

全体に塗るのが不安な方は、まず毛先やインナーカラー部分だけに試すのも一つの方法です。

使用前に確認したい注意点

  • パッチテストを必ず行う(48時間前)
  • 妊娠中・生理中の使用は医師に相談
  • 敏感肌の方は無添加・天然成分100%の製品を選ぶ

ケミカルヘナや添加物入りの商品では、体質によってかゆみ・かぶれが起きることもあります。
安全に使い続けるためにも、最初は少量からスタートするのが安心です。

ナチュラル志向の方のヘナ選びのポイント

  • 全成分表示を確認
  • 「ナチュラルヘナ100%」の記載があるか
  • 化学染料(PPDなど)が含まれていないか
  • 口コミ・レビューが信頼できるか

認証マークや製造元の説明も合わせて確認することで、自分に合った安心できるヘナ染め生活を始めやすくなります。

ヘナショックは改善のチャンスにも

「ヘナショック」は一時的な違和感であり、必ずしもネガティブなものではありません。
むしろ、髪本来の状態と向き合い、リセットするチャンスと考えることで、より健やかなヘアケアへつながります。
しっかりと注意点を押さえ、無理のないペースで取り入れていくことが、長く続けられる自然派ケアへの第一歩です。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、また次回もお楽しみに♪