年齢を重ねると、髪質に変化を感じることがあるかもしれません。
今回は、髪のエイジングによる変化と、髪のエイジングケアに役立つ日常生活でのポイントをご紹介します。
髪の曲がり角はいつ?

肌の曲がり角は25歳頃と言われますが、髪の曲がり角は30代から40代にかけて訪れるとされています。
東洋医学では、35歳頃から髪のハリ・ツヤに変化が生じ、年齢とともに髪の成長サイクルにも影響が出ると考えられています。
加齢やホルモンバランスの変化により、髪の主成分であるタンパク質の生成が滞り、髪質の変化が起こりやすくなります。
このような状態は”エイジング毛”と呼ばれ、髪のエイジングケアを意識する重要なサインと言えるでしょう。
エイジング毛に見られる主な変化
- 顔まわりの髪が薄く感じる
- 直毛だった髪にクセやうねりが出る
- ごわつきや広がりが目立つ
- 髪の太さが細くなる
- 毛量が減少する
- 白髪が増える
- 成長スピードが緩やかになる
- 頭皮の厚みが薄くなる
髪のエイジングケアを始めることで、これらの変化に気づきやすくなり、適切な対応がしやすくなります。
毛穴のたるみとうねりの関係
年齢とともに頭皮の筋膜もハリを失いやすくなり、顔のたるみと同様に頭皮の毛穴も緩みやすくなります。
この変化により、丸かった毛穴が楕円形に変形し、まっすぐだった髪にもクセやうねりが出やすくなります。
特に耳周りや襟足は皮膚がたるみやすい部位であり、うねりが目立つことがあります。
髪のエイジングケアでは、こうした変化にも目を向けることが大切です。
ホルモンバランスと髪の変化
女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、髪の健やかな成長をサポートするといわれています。
しかし、35歳頃を境にエストロゲンの分泌は徐々に減少していきます。
特に前髪や頭頂部のボリューム感の低下は、ホルモンバランスの変化が影響しているケースもあります。
髪のエイジングケアでは、ホルモンバランスを意識した生活習慣の見直しもポイントです。
髪のツヤが見た目年齢に与える影響
ある実験では、同じ女性の後ろ姿を「ツヤあり」と「ツヤなし」の状態で比較したところ、ツヤのない髪では平均34.9歳、ツヤのある髪では29.3歳と、見た目年齢に5歳以上の差が生じたという結果が出ています。
髪のツヤは、印象を大きく左右する重要な要素。髪のエイジングケアにおいても、ツヤの維持を意識することが若々しさを保つカギとなります。
今日から取り入れたい髪のエイジングケア
頭皮マッサージで血行促進をサポート
硬くなった頭皮をやさしくマッサージすることで、血行を促し、健やかな頭皮環境づくりをサポートします。
シャンプー時に指の腹で優しく揉みほぐしたり、下から上へ持ち上げるようなマッサージを取り入れましょう。
大豆製品を積極的に取り入れる
豆腐や納豆などの大豆製品には、大豆イソフラボンが豊富に含まれており、女性ホルモンに似た働きをサポートするとされています。
良質なタンパク質源でもあり、健やかな髪づくりに役立ちます。
睡眠時間をしっかり確保
睡眠中は体の修復や回復が行われます。
できるだけ6時間以上の連続睡眠を確保し、髪の成長をサポートするリズムを整えましょう。
トリートメントをしっかりなじませる
シャンプー後、トリートメントを毛先中心に塗布し、30秒ほどやさしく揉み込みましょう。
保湿成分を髪内部に届け、水分バランスを整えることで、エイジング毛のケアにつながります。
流さないトリートメントでうねりケア
乾かす前に髪の中間から毛先にかけて流さないトリートメントをつけることで、髪のまとまりをサポートします。
根元にはつけすぎないよう注意し、自然なボリュームをキープしましょう。
年齢を重ねても、美髪をあきらめない
加齢による髪の変化は自然なプロセスですが、髪のエイジングケアを日々意識することで、ツヤやボリューム感のある美しい髪を目指すことができます。
すぐに大きな変化が見られなくても、焦らずコツコツと積み重ねていくことが大切です。今日から少しずつ、未来の美髪のためのケアを始めてみましょう。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、また次回もお楽しみに♪