私たちの生活にスマートフォンは欠かせないものになりました。便利な一方で、
気づけば長時間画面を見続けてしまい、目の疲れや肩こりを感じることも少なくありません。
それだけでなく、頭がぼんやりする、集中力が続かないといった経験はありませんか?
こうした状態は「脳疲労」のサインかもしれません。脳が疲れると、自律神経のバランスが乱れ、
ストレスを感じやすくなります。心身の健康のためにも、脳の適切な休息法を知っておきましょう。
脳疲労の原因とは?

脳に負担をかける要因のひとつが「マルチタスク」です。現代では、仕事や家事をしながらスマホを見る、SNSをチェックしながらテレビを見るといった状況が日常的にあります。
しかし、脳は本来、一度に複数のことを処理するのが得意ではありません。
マルチタスクを続けることで情報処理が追いつかず、脳がオーバーヒートしやすくなります。
結果として、「集中力の低下」や「記憶力の低下」、「判断力の鈍化」や「睡眠の質の低下」
といった影響が出ることもあります。
脳疲労のセルフチェック
次のような症状が当てはまる場合、脳疲労が蓄積している可能性があります。
- 何をしても集中できない
- 物忘れが増えた
- 仕事の効率が下がったと感じる
- 目の奥が重たい感じがする
- 眠っても疲れが取れない
もし複数当てはまるなら、意識的に脳を休める時間を作りましょう。
脳をスッキリさせるために意識したいポイント
脳の疲労を軽減し、スッキリした状態を保つために、以下の方法を取り入れてみましょう。
脳の「整理時間」を確保する
情報を取り入れるだけでなく、適度に「整理する時間」を設けることが大切です。
私たちの脳には、情報を整理する「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」という回路があります。
ぼんやりする時間が少ないと、この回路が十分に機能せず、情報が整理されにくくなります。
そのため、次のような時間を意識的に作るとよいでしょう。
何も考えずに景色を眺める
深呼吸をしながらリラックスする
スマホやパソコンを触らない時間を設ける
「ながらスマホ」を控える
スマホを使うこと自体が悪いのではなく、使い方を工夫することが重要です。
着信音や通知にすぐ反応しない
SNSやメッセージをチェックする回数を減らす
1つの作業に集中する時間を確保する
こうした工夫をするだけで、脳への負担を軽減しやすくなります。
1/f ゆらぎを取り入れる
「1/f ゆらぎ」とは、規則的すぎず、不規則すぎないリズムのこと。
自然界には多くの「1/f ゆらぎ」が存在し、これらに触れることでリラックス効果が期待できます。
例えば、
焚き火やろうそくの炎を見る
小川のせせらぎや波の音を聞く
モーツァルトなどの音楽を聴く
といった方法があります。日常の中で意識的に取り入れることで、脳を心地よく休ませることができます。
脳を休めることがパフォーマンス向上につながる
私たちの脳は、適切な休息をとることで本来の力を発揮しやすくなります。
「忙しいから休む時間がない」と思うかもしれませんが、脳が整理されると、
結果的に集中力や生産性が向上し、仕事や日常生活の質が上がります。
意識的に「ぼんやりする時間」を作り、脳の疲れをリセットしてみてはいかがでしょうか?
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それではまた次回もお楽しみに♪