前回(→[前回の記事はこちら])は、「まごわやさしい」の前半として、「ま(豆類)」「ご(ゴマ・ナッツ)」「わ(海藻類)」をメインにご紹介しました。
これらの食材は、髪に必要なタンパク質やビタミン、ミネラル、抗酸化成分などをバランス良く摂取するうえで非常に役立ちます。
健康な髪を育むためには、栄養素の土台作りが欠かせないため、食事の方向性を見直すきっかけにしてみてください。
「や」…野菜・根菜類

野菜や根菜類は、β-カロテンやビタミンCなどのビタミン類を中心に豊富な栄養素を含んでいます。
これらの栄養素は抗酸化作用が期待され、体の細胞を外部の刺激から守るサポートをしてくれる可能性があります。
- 緑黄色野菜(にんじん、かぼちゃ、ピーマン など)
・髪や肌に必要な栄養素を補う
・食物繊維も多く、腸内環境のサポートに役立つ - 根菜類(ごぼう、大根、れんこん など)
・体を温めやすいとも言われ、冷え性が気になる方におすすめ
・噛みごたえがあるため満腹感を得やすい
「さ」…魚類
魚は良質なタンパク質やDHA・EPAなどのオメガ3系脂肪酸を多く含む食材です。
特に青魚(アジ、イワシ、サバ、サケ、マグロ など)には、血中の中性脂肪やコレステロールをケアする作用が期待される場合があります。
DHA・EPAの働き
- 脳の機能維持や血液サラサラ効果が期待される
- 血行不良は髪に必要な栄養が届きにくくなる一因とも言われているため、血流改善の観点からも注目
「し」…きのこ類
きのこ類は低カロリーでありながら、ビタミンB群やミネラル、食物繊維が豊富。
さらに、独特の香り成分やうま味成分(グアニル酸など)が含まれており、
料理の風味を高めてくれます。
- シイタケ
・エリタデニンという成分が含まれ、血液中のコレステロール値をケアする働きが期待される
・干しシイタケにするとビタミンDが増えるとも言われる - えのき
・食物繊維が豊富で、腸内環境のサポートに役立つ
・リラックス成分(GABAなど)を含むとされ、ストレスケアに一役買う可能性
「い」…いも類
いも類(さつまいも、山芋、じゃがいも など)には炭水化物のイメージが強いかもしれませんが、
実際は食物繊維やビタミンC、ビタミンB群なども含まれています。
- さつまいも
・ビタミンCやミネラルが豊富で、美容効果や便通改善をサポートする場合がある - 山芋
・アミラーゼが多く含まれ、消化を助ける働きが期待される
・すりおろしてとろろにすると、他の食材と合わせやすい
無理なく組み合わせる
1日の食事で「まごわやさしい」のすべてを摂るのが理想的かもしれませんが、
現実には難しいことも多いでしょう。
そこで、朝・昼・晩の3食の合計や、週単位でバランスを取るという柔軟な考え方がおすすめです。
たとえば、朝は納豆ご飯+味噌汁(豆・海藻)、昼はサバの塩焼き(魚)+野菜サラダ、
夜はキノコ入りの煮物+さつまいもご飯…など、
組み合わせ次第で意外と無理なく揃えられます。
生活習慣を整えれば髪の未来が変わるかも
睡眠・食事・適度な運動など、生活習慣が整うと血行やホルモンバランスも良い状態を維持しやすくなると考えられます。
髪や頭皮にとって大切な栄養素が届きやすくなり、健康的な髪を育む土台が強化される可能性が高まるでしょう。
もちろん、これらはあくまで一般的な健康情報であり、すべての方に当てはまるわけではありません。
ただ、薄毛・抜け毛に悩む方や、将来に備えて髪を大切にしたい方は、
できる範囲から生活習慣を見直してみる価値があるはずです。
習慣化のポイント
- 小さな目標を立てる
「1日1品は海藻を食べる」など、具体的かつ取り組みやすい目標にすると継続しやすい - 記録をつける
スマホのメモやアプリを活用して、食べたものや睡眠時間を簡単に記録しておくと振り返りがしやすい - 完璧を求めすぎない
時には外食やスイーツも楽しむ日があって良い。
無理のない範囲で続けることが大切
最後に
これまで見てきた「睡眠の質」や「まごわやさしい」をベースとした食生活の改善は、
髪にとっても体にとってもプラスになる可能性があります。
毎日の小さな心がけの積み重ねが、将来の髪の状態にも大きく影響してくるかもしれません。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
それでは、また次回もお楽しみに😊