前回(記事はこちら)は、睡眠の質を高めるポイントや、
入眠後のゴールデンタイムについてお話ししました。
深い眠りが得られると成長ホルモンの分泌が盛んになり、
髪や肌、体全体の細胞修復をサポートすると言われています。
睡眠不足や寝る直前の飲食が髪に影響を与える可能性があることも、
あらためて実感された方が多いかもしれません。
今回は、そんな髪へのアプローチを「食生活」から考えてみましょう。
体と髪は食べ物から作られる

髪をはじめ、私たちの体は日々の食事を通して栄養を取り込み、細胞を形成しています。
髪の主成分となる「ケラチン」はタンパク質の一種。
良質なタンパク質や、細胞の活動を支えるビタミン、ミネラルを
バランスよく摂ることが基本と考えられています。
一方、食生活の乱れは体調不良だけでなく、
髪のトラブルを引き起こす要因となる可能性も指摘されています。
若いころは多少の偏食でも目立った影響を感じにくいかもしれませんが、長期間にわたって続けば、抜け毛や薄毛のリスクが高まるかもしれないという声もあるのです。
食生活が乱れる例
- ファストフードやスナック菓子中心の食事
- 過度な糖質の摂取(ジュースやスイーツなど)
- 野菜や果物がほとんどない食卓
- 不規則な食事時間(深夜の大量飲食、朝食抜きなど)
上記のような生活が続けば、髪だけでなく体全体の調子を崩しやすくなることは想像に難くありません。
そこで、次にご紹介する「まごわやさしい」の考え方が役立ちます。
合言葉は「まごわやさしい」
昔から「バランスの良い食事」を表す際に用いられる有名な合言葉です。
以下の食材群を日常的に意識するだけでも、栄養が極端に偏らず、
髪や体に必要な成分を効率良く摂取できると考えられています。
「ま」…豆類
- 大豆(納豆、豆腐、油揚げ など)
- タンパク質をはじめ、ビタミンB群・ビタミンE・ミネラルなどを豊富に含む
- 大豆イソフラボンは女性ホルモン様の働きをサポートすると言われ、
髪や肌の調子を整えるのに寄与する可能性
「ご」…ゴマ・ナッツ
- セサミン(ゴマ)
抗酸化作用が期待され、肝機能のサポートにも良いとされる - ナッツ類(アーモンド、クルミ など)
不飽和脂肪酸やビタミンEが豊富。
適量を取り入れることで血行促進や美容ケアにも一役買う
「わ」…わかめ・昆布などの海藻類
- 海藻類
フコイダン、アルギン酸などの多糖類を含む。
これらは血行促進や代謝サポート、免疫サポートが期待されることも
カルシウムやヨウ素などのミネラル分を補う意味でも有用
レシピに困ったら
健康的な食事を続けるには、どうしても「献立」を考える手間がかかります。
忙しくて自炊が難しい方も、コンビニや外食で食材を選ぶ際に
「まごわやさしい」を意識すると、自然とバランスが整いやすくなります。
継続こそが力になる
食生活の改善は、睡眠や運動と同じように、数日や数週間では大きな変化を実感しにくいもの。
しかし、1か月、3か月、半年と続けていくうちに、体の調子や髪のハリ・コシなどに
少しずつ違いを感じられる可能性があります。
また、食事内容を変えることで体重や肌荒れなど、他の不調が改善したという声も。
一度に完璧を目指すのではなく、できる範囲で少しずつ取り組むことが大切です。
次回予告
ここまでで「まごわやさしい」の前半をご紹介しましたが、まだ続きがあります。
次回は、「や・さ・し・い」の食材群に注目し、さらに髪と生活習慣の関係を深掘りしていきましょう。
(次回の記事はこちらから)
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました✨
それでは、また次回もお楽しみに♪