こんにちは!
レイテノール編集部の南です。
化粧品検定1級&化粧品成分検定2級の美容オタクの私が、
ニッチだけど役に立つ、化粧品の勉強がちょっと面白くなるような、そんな化粧品成分の世界をご紹介していけたらと思います♪
どうぞよろしくお願いいたします。
栄えある1回目は【プラセンタエキス】についてお話していきます(^ ^)
プラセンタエキスとは?

プラセンタエキスといえば、美容成分界の超大御所です。その歴史は古く、紀元前から”薬”として重宝されてきました。長く医療や化粧品に用いられ、膨大な研究データを持つプラセンタエキスは安全性も高く、安心と効果を両立したい方にぴったりな美容成分といえます。
プラセンタエキスの美容効果
プラセンタエキスの特筆すべき美容効果は主に4つあります。
保湿効果
アミノ酸や成長因子の働きにより、角質層の水分量を増加させる効果
があります。お肌の最も外側にある角質層は、乾燥や摩擦の刺激を最も受けやすい部分。角質層の水分量が10~20%だとお肌は柔らかくちょうどいい状態ですが、10%を下回るとひび割れや肌荒れの原因になると考えられています。
もっちりしっとりとしたお肌へ導くだけじゃなく、角質層の水分量を適正に保つことが肌荒れの予防につながるんです♪
美白効果
プラセンタエキスは「メラニン生成抑制およびメラニン排出促進」の効果が認められ、医薬部外品の美白有効成分として承認されています。
注目すべきは「メラニン排出促進」、つまり代謝美白の効果があるということ。美白有効成分として認められているものは現在までに19ありますが、すでに色づいたメラニンをもとに戻していく効果がある成分は7つしかありません。さらに「メラニン排出促進」として認められているものはたったの3つ。そしてなんと、「生成抑制」と「排出促進」この2つの美白作用が認められているのはプラセンタエキスだけなんです!
メラニンが生成されてから排出するまでには6つのプロセスがあり、2つ以上のプロセスに働きかけるとより効果的に美白が狙えるといわれています。プラセンタは1つで2つにアプローチできる、心強い美白の味方なんです(^ ^)
細胞の活性効果
豊富な成長因子を含むプラセンタエキスは細胞を活性化させることが分かっています。年齢とともに遅くなってしまうターンオーバーを助け、代謝美白を進めるだけではなく、エラスチンやコラーゲンといった弾力を司るものを増やし、ハリ肌へ導きます。
抗酸化&抗炎症作用
老化の最大の原因である「酸化」を引き起こすのが活性酸素です。プラセンタエキスには過剰な活性酸素の発生を抑制する強力な抗酸化作用があることがわかっています。また抗炎症作用についても古くから知られており、ニキビケアや赤み、かゆみを抑える効果があります。
エイジングケアとはすなわち抗酸化、抗糖化、抗炎症の3つの施策を行うことです。プラセンタエキスはこのうちの2つにアプローチできるんですね!
プラセンタエキスが持つ様々な効果はなんといってもその豊富な栄養素に由来します。10数種類のアミノ酸、多種のビタミン、ミネラル、成長因子、酵素などが豊富に含まれています。プラセンタとは「胎盤」のことですが、哺乳類は出産後、ダメージを受けた身体を速やかに修復し体力を回復させるために胎盤を食べるそうです。細胞に活力を与え、元気にする効果を本能が理解しているということですね!
エイジングケアの心強い味方プラセンタエキス。迷ったらプラセンタと言われているくらい汎用性が高く、美容効果も期待できます(^ ^)!
植物性、海洋性プラセンタ
最もメジャーなのは豚プラセンタや馬プラセンタですが、最近は植物性プラセンタや海洋性プラセンタも用いられるようになりました。
植物性プラセンタは、発芽が起きる「胎座」から抽出した成分が用いられています。胎盤と似た働きをしている器官で、アミノ酸やミネラル、ビタミンなどの栄養素は豊富ですが成長因子は含まれていません。保湿や整肌作用が期待できますが、エイジングケアとしての効果は動物性とは別物といえます。
海洋性プラセンタは魚卵を包む「卵巣膜」から抽出された成分が用いられています。アミノ酸やヒアルロン酸、コラーゲンが豊富で保湿効果が期待できますが、植物性と同様に成長因子は含まれていません。どちらも期待する効果に合わせて取り入れていただくのがおすすめです♪
最後に
プラセンタは、美容や健康のためにセルフケアとして手軽に取り入れることができます。
プラセンタの効果を得るためには、濃度が高いアイテムを選ぶことがおすすめです(^ ^)
古くから医療や化粧品に取り入れられてきたプラセンタをぜひ活用してみてください。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました♡
それではまた次回もお楽しみに♪