色で選ぶフィトケミカル|野菜の成分を知って食卓をもっとカラフルに

「野菜の栄養素は色で見分けられる」そんな視点で食事を選んでみませんか?
今回は、植物が持つ色や香り成分「フィトケミカル」について、色別の特徴と食品例をわかりやすく紹介します。

フィトケミカルとは?植物が持つ“色と香りのチカラ”

フィトケミカルは、植物が紫外線や外敵から自らを守るために作り出す成分です。
野菜や果物、海藻や穀物などに含まれ、色や香り、苦味などのもとになっています。
必須栄養素ではありませんが、毎日の健康維持をサポートする成分として注目されています。

栄養バランスを支える「第7の栄養素」

三大栄養素(糖質・脂質・たんぱく質)に、ビタミンとミネラルを加えた「五大栄養素」。
そこに食物繊維とフィトケミカルを足して「七大栄養素」とする考え方もあります。
“あと一色”を意識することで、自然と多様なフィトケミカルを取り入れることができます。

色で選べる!代表的なフィトケミカルと食品例

🔴 赤に多い成分

  • リコピン:トマト、スイカなど
  • カプサンチン:赤パプリカ、トウガラシなど

どちらも抗酸化作用が期待される成分で、体を内側から守るサポートがされています。

🟠 オレンジの食材に多い成分

  • βカロテン:ニンジン、カボチャ、ミカンなど

体内でビタミンAに変換される成分。肌や目の健康を意識する方に親しまれています。

🟡 黄色の食材に多い成分

  • ルテイン:トウモロコシ、ケールなど
  • フラボノイド:タマネギ、柑橘類など

目の健康や巡りのサポートなどで知られる成分群です。

🟢 緑の野菜に多い成分

  • クロロフィル:小松菜、ブロッコリーなど

食物繊維も豊富で、食卓の定番におすすめです。

🟣 紫の野菜に多い成分

  • アントシアニン:ブルーベリー、ナスなど

見た目が鮮やかで、食卓のアクセントにもぴったりです。

⚫ 黒っぽい食材に含まれる成分

  • カテキン:緑茶
  • クロロゲン酸:ゴボウ、コーヒーなど

お茶や根菜、飲み物などにも含まれ、日常的に取り入れやすいのが特徴です。

⚪ 白い野菜に含まれる成分

  • イソチオシアネート:ダイコン、キャベツなど
  • 硫化アリル:ニンニク、ネギなど

香りが強めの食材に多く、料理に深みを与えてくれます。

パプリカは色で選ぶ?食材ごとの楽しみ方

例えばパプリカひとつとっても、赤にはリコピン、黄にはルテインが含まれるなど、色で成分が変わります。
「今日は何色を食べようかな?」と選ぶ楽しみが増えるのも、フィトケミカルの魅力です。

今日の献立に“あと1色”を意識しよう

色とりどりの野菜を取り入れることは、自然とバランスの良い栄養摂取につながります。
まずは「今日は何色が足りていないか?」と考えることから、始めてみてはいかがでしょうか。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、また次回もお楽しみに♪