【美容成分解説コラムVol.5】ヒアルロン酸~ぷるぷるの権化といえば!~

こんにちは!レイテノール編集部の南です。
化粧品成分を深~~く解説するコラムへようこそ♪
第5回はヒアルロン酸についてご紹介していきます。

聞いたことがない方はいないであろう、
それくらい超有名超優秀水溶性保湿成分ヒアルロン酸
もともと人間の肌の中に存在している物質なので肌馴染みがよく、
40年以上膨大な量の化粧品に配合されています。
圧倒的な使用実績がある中でも重大な皮膚刺激の報告がなく、
研究もかなり進められている成分なので幅広い肌質の方が安心して使える
安全性の高い成分だといえます。

ヒアルロン酸とは?

ヒアルロン酸Na動物の身体にとってとても重要な役割を担っています。
人間を含む全ての脊柱動物の体内に存在していて、特に皮膚、関節、眼球に多く含まれています。
皮膚では、真皮層においてコラーゲン、エラスチン、線維芽細胞を繋ぐ基質として存在しており、
細胞たちの足場として機能したり皮膚の柔軟性を保つ役割を果たしています。
ふっくらぷるぷるの肌ヒアルロン酸が支えているんです!

さらに表皮においても水分を保持したり、
ターンオーバーに関わる重要な任務をこなしているんです。

表皮層の水分量は=バリア機能の健全さです。
まさにぷるぷる界のアイドル!
皮膚の中で引っ張りだこになりながら、健やかでハリのある肌を作っています。

ヒアルロン酸の水分保持能力

ヒアルロン酸の最もすごい点は、
なんといっても圧倒的な水分保持能力です!

たった1gで2~6L
なんと自身の2,000~6,000倍の水分を抱え込むことができるんです。
水分を抱えることで粘性を持ち、トロっとしたテクスチャーになるので、
水ようかんのようなぷるぷるトロトロの保湿剤になります。

化粧水であれば、0.01%の微量配合でもテクスチャーの違いを出すことができ、
1%の配合になるとジェル状にまで粘度が高まります。

化粧品の全成分表示は配合量が多い順に表記されているため、
ヒアルロン酸より多いか少ないかで配合量の目安にできると言われています。
ちょっと高等テクニックですが、
よかったらぜひお使いのスキンケアアイテムのテクスチャーと成分表記を確認してみてください♪
最も化粧品成分はたくさん入ってる=すごく良いというわけでもないので、
あくまでも参考にしてくださいね!

ヒアルロン酸を浸透させるために…

ヒアルロン酸はこれだけすごい保湿力を持っていますが、
実は分子量がとても大きいため皮膚にはほとんど浸透しません。

皮膚の表面にぷるぷるの膜を張り、潤いを閉じ込める役割をするんです。
しかし!こんなにぷるぷるなヒアルロン酸、
せっかくですからしっかり浸透させたいですよね。
そこで生み出されたのが「加水分解ヒアルロン酸」です。

浸透型ヒアルロン酸とも呼ばれ、
ヒアルロン酸を小さく分解することで角質層への浸透が高められています。
皮膚の角質層と角層下層に存在するヒアルロン酸は、
加齢や紫外線など外的要因によって減少し、
潤いを抱えきれずハリのない肌になってしまいます。
ヒアルロン酸を角質層に補うことで、肌の水分量を底上げし、
もっちりハリ感のある肌へと導くことができます★

美容医療では

さらにヒアルロン酸をどうにか肌に引き込むため
美容医療として行われるヒアルロン酸注入マイクロニードルを使ったスキンケアも
広く知られています。

特に美容医療の分野では、ほうれい線や痩せたおでこ、
涙袋へのヒアルロン酸注射がとてもメジャーになっていますね。

もともと体内にある成分なので比較的安全なものではありますが、
注射の際ヒアルロン酸が誤って血管内に入ってしまうと
血管内の水分をたくさん吸収するので、深刻な場合血管閉塞を引き起こすリスクがあります。
皮膚の壊死や失明のリスクがありますので、経験豊富な医師に施術してもらったり、
リスクが高いと言われている部分への注射はしっかりと検討した上で行うのがおすすめです。

マイクロニードルパッチは微細な針を肌に刺すことで、直接角質層に成分を送り込むやり方です。

ヒアルロン酸に限らずいろいろなアイテムが開発されていますので、
肌のハリのなさが気になってきたらスペシャルケアとして取り入れてみるのもおすすめです★

最後に…

水溶性の保湿アイテムには欠かせないぷるぷるの権化ヒアルロン酸Na
ぜひ使いこなしてくださいね♪

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また次回もお楽しみに♪