梅雨の不調に涙のセルフケア|むくみ・ストレス・自律神経をやさしく整える方法

季節の変わり目、特に梅雨の時期になると「なんとなく調子が出ない」と感じることはありませんか?
実はこの時期、気圧や湿度の影響で自律神経が乱れやすく、心と体のバランスを崩しやすくなるのです。
今回は、そんな梅雨特有の不調をやわらげるセルフケアのひとつとして「涙を流すこと」に注目してみましょう。

自律神経と涙の関係

泣くと気持ちがラクになるのはなぜ?

人が涙を流すとき、体の中では副交感神経が優位になっています。
副交感神経とは、リラックス状態をつかさどる神経で、深く眠っているときや、安心しているときに活発になります。
実際に、緊張やストレスが高い「交感神経優位」の状態では、人はなかなか涙を流せません。
感動的な映画や音楽に触れて自然と涙が出るとき、それはまさに副交感神経が働き、心身がゆるんでいる証拠なのです。

情動の涙に秘められたストレスケア効果

コルチゾールとエンドルフィンのはたらき

涙には種類があり、なかでも「情動の涙」は感情が揺さぶられたときに流れる特別な涙です。
この情動の涙には、ストレスに関与するホルモン「コルチゾール」が含まれているとされており、涙を流すことでその一部が体外に排出されることがわかっています。
さらに、涙とともに分泌される「エンドルフィン」というホルモンも注目されています。
これは脳内で“幸せ”を感じさせてくれる物質で、感情が高ぶったときや、心が癒されたときに分泌されやすく、涙を流すことで自然と前向きな気持ちになれるというのもこの働きによるものです。

泣くことで期待できる体の変化

むくみ・不眠・だるさのケアに

自律神経の乱れは、血流や体内の水分バランスにも影響を与え、むくみや冷え、眠りの質の低下などを引き起こしやすくなります。
そうした不調が続くと、気分まで落ち込みやすくなりますが、「泣く」ことはこの負のループを断ち切るきっかけになるかもしれません。
実際に、涙を流したあとに「気持ちが軽くなった」「よく眠れた」と感じる方は多く、心身をやわらげる自然なリセット方法のひとつとして取り入れる価値がありそうです。

泣いた後の目元ケアも忘れずに

腫れやむくみを防ぐ簡単ケア

涙を流した後に気になるのが、目元の腫れやむくみ。
その主な原因は、涙を拭うときに目を強くこすってしまうことにあります。
なるべくやさしくティッシュで押さえるようにし、その後は冷たいタオルや保冷剤をまぶたに軽く当てて冷やすのがおすすめです。
また、以下のツボをやさしく指で刺激することで、目元のめぐりをサポートできます。

  • 清明(せいめい):目頭のやや内側
  • 承泣(しょうきゅう):黒目の下、骨のくぼみ
  • 四白(しはく):承泣のさらに1本分下

強く押しすぎず、気持ちいいと感じる程度の力でゆっくり数回プッシュしましょう。

泣きたいときは泣いていい

我慢しない感情が、自分をいたわる一歩に

「泣いたらいけない」「泣くのは恥ずかしい」——そう思って感情を抑えてしまう方もいるかもしれません。
しかし、涙は本来、人が持つ自然な回復力のひとつです。
感情の整理がつかないとき、ストレスがたまっているとき、疲れが取れないと感じるとき。
そんなときは、自分にやさしくなる時間として、涙の力を借りてみてはいかがでしょうか?

涙で心も体も整える習慣を

梅雨の重たさを感じやすいこの時期、心身のバランスを整えるために「泣くこと」をひとつのセルフケアとして取り入れてみましょう。
自然な感情の発露は、自律神経をやさしく整え、むくみやだるさ、眠りの質にもプラスに働く可能性があります。
無理せず、自分に合った方法でリフレッシュしてみてください。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また次回もお楽しみに。