「冷え」から守る、毎日の温め習慣
暑さが続く夏。つい冷たい飲み物や冷房に頼りがちになりますが、実はこの「冷え」が腸に大きな負担をかけているかもしれません。
「腸は第二の脳」とも呼ばれ、健康や美容、メンタルの安定に関与するとされる臓器。
最近では「腸活」への関心も高まっており、腸内環境を整えるためにサプリやドリンクを取り入れる方も増えています。
ですが、いくら良いものを摂っても、日々の生活習慣が腸に負担をかけていれば、十分に力を発揮しづらくなります。
特に夏は、気づかないうちに冷えの要因が潜んでいる季節。
今回は、腸の健康を守るために避けたいNG習慣と、毎日できる「夏の腸活習慣」を3つご紹介します。
夏に健やかな腸でいるために、避けたい3つの習慣
NG習慣① 冷房の風を直接浴びる

夏の冷房は快適ですが、エアコンや扇風機の冷たい風を長時間直接浴びると、体の芯が冷えてしまうことがあります。
ある実験では、冷風にさらされた場合に体温が2.6℃も下がる結果が出たことも。
内臓まで冷えてしまうと、腸の血流が悪くなり、働きも低下しやすくなるとされています。
~腸を守るポイント~
- 冷房の風は直接体に当てないよう、風向きを壁や天井に向ける
- 扇風機を首振りに設定し、風が偏らないようにする
- 寝るときはお腹にタオルケットや腹巻を使って保温
NG習慣② 室内温度を下げすぎる
外が暑いと、ついエアコンの設定温度を低くしたくなりますが、冷えすぎは腸にとってもリスクです。
特に外気との温度差が7℃以上あると、自律神経に負担がかかり、腸の働きにも影響するといわれています。冷えからくる血行不良や代謝の低下も見逃せません。
~対策のコツ~
- 室温の目安は26~28℃。涼しいけど寒くない温度に
- オフィスではカーディガンやレッグウォーマー、腹巻きなどで体をガード
- 足元から冷えやすいので、フローリングにはスリッパやラグも活用を
NG習慣③ 冷たい飲食のとりすぎ
暑い日には冷たいアイスやジュースが恋しくなりますが、冷たいものを摂りすぎると消化器官の働きが鈍くなりやすい傾向があります。
たとえば、65℃の白湯は胃の動きを促進し、逆に15℃以下の冷水は抑制する傾向があるという研究報告もあります。
~おすすめの工夫~
- 冷たい飲み物は一気に飲まず、口に含んでゆっくり
- ハーブティーや温かい麦茶など、常温〜温かい飲み物を基本に
- 夏でも温かい汁物や発酵食品を取り入れる
特に朝やお腹の調子が気になる時期は、白湯や温かい味噌汁が腸にやさしい選択です。
「腸を冷やさない」習慣が美と健康を守るカギ
腸活というと、つい「何を食べるか?」に注目しがちですが、「どう過ごすか?」も同じくらい大切です。
冷風、冷飲食、寒暖差などの積み重ねが、腸の調子に少しずつ影響を与えるといわれています。
毎日の選択が、腸の状態を大きく左右します。まずは体を冷やさないことを意識してみることが、腸活への第一歩です。
冷えを防いで、夏の腸活を成功させよう
- 夏の腸活では「冷え」が最大の敵になることも
- 冷房の風を避ける、温度を適切に調整するなど、環境からの見直しが効果的
- 飲食でも冷たいものばかりを避け、温める習慣を取り入れることがカギ
毎日のちょっとした工夫で、腸がよろこぶ生活は始められます。
美と健康のために、今年の夏は“温める”を意識した腸活に取り組んでみませんか?
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また次回もお楽しみに♪