気温と湿度が一気に上がる夏は、体力の消耗や食欲の低下を感じやすい季節です。食事もつい、手軽に済ませられる冷たい麺類や丼ものが続きがちになりませんか?
しかし、そうしたメニューが続くと栄養バランスが崩れやすく、かえって夏バテを招く原因になることも。暑い時期こそ、「食事の質」を意識して、体調管理に取り組むことが大切です。
夏に欠かせない栄養素とは?

ビタミン・ミネラル・たんぱく質を意識しよう
暑さで消耗する体に必要なのは、炭水化物だけではありません。特に重要とされるのが、ビタミン、ミネラル、そしてたんぱく質です。
中でもミネラルは、汗とともに体外へ出ていきやすく、不足しがちな栄養素です。体内の水分バランスや筋肉・神経の働きに関与しており、足りなくなるとむくみ、疲労感、食欲不振といった「夏バテ症状」にもつながります。
ミネラルをしっかり補う食材選び
海藻類や野菜で自然に摂取
ミネラルとは、カルシウムやカリウム、亜鉛、ナトリウムなどを含む無機質の総称です。中でも海藻類(わかめ、ひじき、もずく など)はミネラルが豊富に含まれている食品の代表格。
ただし、食物繊維も豊富なため一度にたくさん摂るのではなく、毎日の食事に少しずつ取り入れていくのが理想です。
緑黄色野菜では、ブロッコリーやホウレンソウもおすすめ。副菜やスープ、炒め物に活用して、こまめに摂る習慣をつけましょう。
むくみ対策には「カリウム」がおすすめ
夏場は、体内の水分調整がうまくいかず、むくみやすくなります。そんな時に意識したいのが「カリウム」を含む食材です。
カリウムは、体内の余分なナトリウム(塩分)を排出する働きがあり、むくみやだるさの軽減に役立つとされています。
具体的には、バナナが手軽で取り入れやすい食材のひとつ。糖質が気になる方でも、1日1本程度であれば栄養バランスの面でも優秀な選択肢といえるでしょう。
ナトリウム(塩分)は摂りすぎ注意
ナトリウムもミネラルの一種ですが、意識的に摂らなくても多くの人が日常的に十分摂取している傾向があります。
「熱中症対策に塩を摂りましょう」という情報を耳にする機会もありますが、過剰な塩分摂取はかえってむくみや体調不良の原因となることも。
ミネラル補給を目的とするなら、塩分に頼るよりも、野菜や果物、海藻など自然な食品からの摂取を意識することがポイントです。
食材を選ぶ工夫で夏を快適に乗り切ろう
暑さで食が細くなりがちな季節だからこそ、「何をどのように食べるか」が夏の健康と美容に大きく影響します。
- 食べやすく、栄養価の高い食材を選ぶ
- ミネラルやビタミンを意識的に取り入れる
- バランスの良い一汁三菜を心がける
食生活のちょっとした工夫で、夏バテ予防につながるだけでなく、毎日を快適に過ごす力にもなります。
量より質、意識的な栄養補給がカギ
夏の体調管理は、スタミナ食やボリュームよりも「質のよい食材を選ぶこと」がポイントです。汗で失われやすい栄養素を補いながら、体内バランスを整えていきましょう。
ビタミン・ミネラル・たんぱく質をしっかり摂って、暑い季節も軽やかに過ごせる体づくりを習慣にしてみてください。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また次回もお楽しみに♪