【美容成分コラム Vol.15】美肌のカギは肌の上に?皮膚常在菌と上手に付き合うスキンケア

こんにちは!レイテノール編集部の南です。
化粧品成分を深く解説する美容コラムへようこそ♪

今回のテーマは【皮膚常在菌】です。
皮膚常在菌は、レイテノールのスキンケアの理論の要です。

最近では「菌活」「マイクロバイオーム」といった言葉とともに、
化粧品業界でも注目されています。

肌の上にいる、目には見えない小さな味方たち。
実は、美肌づくりとも切っても切れない関係があるんです。

少しマニアックなテーマですが、
知ることで毎日のスキンケアが、ぐっと意味のあるものになりますよ♪

肌のバリア機能を支える3つの保湿因子

まずは、肌のバリア機能についておさらいしましょう。

肌の潤いを守るうえで、特に重要なのが次の3つです。

①皮脂膜
②細胞間脂質(セラミドなど)
③NMF(天然保湿因子)

このうち、肌表面を覆う「皮脂膜」の環境に深く関わっているのが、
今回の主役である皮膚常在菌です。

皮膚常在菌とは、肌の表面などに存在している菌の総称です。
健康な肌にも非常に多くの菌が存在し、
それぞれが影響し合いながら、肌の環境をつくっています。

肌の上でバランスを取り合う3種類の常在菌

皮膚常在菌は、その働きから一般的に次の3種類に分けて説明されます。

・善玉菌
・日和見菌
・悪玉菌

この3者は、どれかを完全になくせば良いというものではありません。
さまざまな菌が存在しながら、バランスが保たれていることが大切です。

善玉菌|健やかな肌環境を支える菌

善玉菌は、皮脂などを利用して脂肪酸やグリセリンをつくり、
肌表面を弱酸性に保つ働きに関わっています。

肌が弱酸性に保たれることで、外部刺激から肌を守る
皮脂膜が形成されます。

代表的な菌が「表皮ブドウ球菌」です。
美容分野では「美肌菌」と呼ばれることもあります♪

ただし、善玉菌はデリケートで、
乾燥や洗いすぎ、強い刺激などによって環境が乱れてしまうことがあります。

悪玉菌|増えすぎると肌トラブルにつながる菌

悪玉菌はウイルスや病原菌から肌を守る働きをします。
強い菌に負けないため、生命力がとても強いです。

しかし、乾燥や肌荒れなどによって肌環境のバランスが崩れると、
一気に増殖し、肌にとって必要な菌ではありますが、
悪玉菌優位の環境になると炎症や赤み、ゴワつきなどの
肌トラブルにつながることがあります。

代表的なものとして「黄色ブドウ球菌」が挙げられます。

大切なのは、菌をすべて取り除こうとするのではなく、
増えすぎにくい健やかな肌環境を保つことです。

日和見菌|肌環境によって働きが変化する菌

日和見菌は、その名の通り、周囲の環境によって働きが変化する菌です。

肌の状態が整っているときには大きな問題を起こしませんが、
皮脂量や毛穴環境などのバランスが崩れると、肌トラブルに関係することがあります。

ニキビの原因として悪者にされがちな「アクネ菌」も、
実は日和見菌の一種です。

アクネ菌は誰の肌にも存在する代表的な皮膚常在菌ですが、
毛穴の中で過剰に増えるなど、
一定の条件が重なるとニキビの発生に関わることがあります。

菌そのものが悪いのではなく、肌環境のバランスが重要なのです。

菌バランスで肌の状態はどう変わる?

ここで、分かりやすく肌状態の違いを見てみましょう。

善玉菌が働きやすい肌環境

・ツヤがある
・しっとりしている
・キメが整っている
・肌荒れを起こしにくい

菌バランスが乱れた肌環境

・カサつきやゴワつきがある
・赤みなどの肌トラブルが起こりやすい
・刺激を感じやすい
・肌の潤いを保ちにくい

まさに、「潤いを保ちやすい肌」と「潤いを守りにくい肌」の違いともいえます。

善玉菌が働きやすい肌環境をつくるには?

では、善玉菌が働きやすい肌環境を整えるためには、
何をすれば良いのでしょうか。

まず避けたいのは、洗いすぎや強い摩擦、
肌状態に合わない頻繁な角質ケア
です。

これらを繰り返すと、肌に必要な皮脂まで落としすぎてしまい、
皮脂膜や角層の状態が乱れる原因になります。

また、アルコールを多く含む化粧品などは、
人によって乾燥や刺激を感じる場合があります。

使用後の肌状態を確認しながら、自分の肌に合ったものを選ぶことが大切です。

スキンケアで意識したい3つのポイント

皮膚常在菌を考えたスキンケアで、特に意識したいポイントは3つです。

落としすぎないこと

メイクや汚れはきちんと落としながら、
肌に必要な皮脂や潤いまで奪いすぎないことが大切です。

洗浄力の強さだけで選ぶのではなく、
洗い上がりのつっぱり感や乾燥も確認しましょう。

洗顔後は早めに保湿すること

洗顔後の肌は、水分が蒸発しやすい状態です。

洗顔後はできるだけ早く保湿し、
肌の潤いを守りやすい環境を整えましょう。

保湿を「量」だけでなく「質」で考えること

化粧品をたくさん重ねることだけが、保湿ではありません。

肌に水分や油分を補いながら、
肌本来のバリア機能が働きやすい環境を整えることも大切です。

善玉菌は、適度な潤いと皮脂が保たれた環境で働きやすくなります。

スキンケアを選ぶときは、「何かを足し続けること」だけでなく、
「菌が働きやすい環境を整えること」を重視して選ぶことで、
肌自らの力で潤いをキープできる【素肌力の高い状態】を育てることができるんです!

肌はコントロールするのではなく育てていくもの

皮膚常在菌の存在を知ると、肌は一方的にコントロールするものではなく、
環境を整えながら育てていくものだと感じられるようになります。

ツヤのある肌も、カサつきやすい肌も、
もしかすると肌環境からのサインかもしれません。

ぜひ今日から、肌の上にいる小さなパートナーたちを意識して、
毎日のスキンケアを組み立ててみてくださいね♪

きっと、肌との付き合い方が少し優しく、少し楽しくなるはずです♥

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また次回もお楽しみに🍀